Q&Aよくあるご質問

Q&Aよくあるご質問

歯周病のこと

自分の歯を残してもらいたいので歯科医院に行ったのですが、抜いた方が良いと言われました。歯周病の治療をしても自分の歯が残らないのでしょうか?
定期的な歯周病の治療により、歯肉(歯ぐき)の炎症はほとんどなくなり、歯周病の進行はほぼ止まります。ですが、来院していただいた時点で、歯を支える中心となる骨がなくなっていると、歯肉があっても歯が抜け落ちてしまいますし、しっかりと噛むことができません。その場合、症状が進んでしまった歯は抜くと診断されたのです。当医院では、歯周病菌を除菌する歯周内科治療も行っています。歯周病でお困りの方は、ぜひご相談ください。
歯周病が他の病気を引き起こすことがあるのでしょうか?
口の中に歯周病を引き起こしている細菌が多くなると、血液や呼吸器内に入り込み、心筋梗塞・動脈硬化症・肺炎・早産などを引き起こしやすくします。
歯ぎしりが歯周病の原因になるのでしょうか?
歯ぎしりが直接歯周病の原因となることはありません。
しかしながら、強い力が歯に加わることで、歯の根やその周囲の骨組織に負担をかけ、骨を特定部分のみ吸収させたりします。また、すでに歯周病が進行している場合、その症状を悪化させる原因にはなります。

虫歯のこと

むしばができやすい場所を教えてください?
● 歯のかみ合わせの凸凹したところ
● 歯と歯の間
● 歯と歯肉との境の部分
この3カ所を称して三大不潔域といいむしばが特にできやすい場所です。ここを重点的に清掃してきれいにすべきです。
砂糖は絶対いけないものですか?
砂糖はむしばの大きな原因ですが、適度なものは必要なものだと思います。問題はその摂取の方法にあるのです。飴やガムなど口の中に長くとどまる食べ方ではむしばは多くなりますが、同量の砂糖をふくんだ食事では増えにくいと言われています。むしばの発生しやすさは、食べる時間や食品の形や質が大きく関係しています。歯につきやすい粘着性のお菓子はさけるようにすると良いでしょう。

入れ歯のこと

なぜ,歯が抜けたらそのままではいけないのですか?
長い間、歯が抜けたまま放置しておくと、今まで支えになっていた歯を失ってしまったことにより、隣の歯が空いたスペースに倒れこんできたり、かみ合っていた反対側の歯が伸びてきたりします。これらの結果、歯並びが変化すると、歯と歯の間にできた隙間や、歯がなくなった部分の歯肉には食べかすが溜まりやすくなり、周りの歯のむしばや歯周病をひき起こすことになります。
さらに、1本でも歯を失うと、同じ食事をしても他の歯にかかる負担は大きくなり、次の歯の喪失につながりかねません。
そして、歯が抜けたところから空気が漏れることにより、発音にも影響する場合があります。また前歯が抜けると審美的にも問題が発生しますので、以上のような理由から、歯が抜けた場合にはそのまま放置しないで、ブリッジや入れ歯、インプラントなどの人工物(補綴装置)で修復することがおこなわれています。 各個人の口腔内状態は異なりますので、早めの受診お勧めします。
入れ歯安定剤を使っても良いのですか?
一般に、入れ歯安定剤は「入れ歯がガタつくようになった」というときに使われるようですが、入れ歯が合わなくなったとき、自分で勝手に判断して安定剤を使うのでなく、まず歯科医の診察を受け、安定剤が必要となれば、歯科医の正しい指示に従って適切に使用することが大切です。
たとえばガタつきのある合わない入れ歯で、クッションタイプのものを使えば "隙間"が無くなるのでガタつきは少なくなります。
しかし、かみ合わせの高さや関係を、自分自身で正しく調整することは困難です。入れ歯が傾いて、噛み合わせが狂ったままで噛めば、歯ぐきやそれを支える骨が大きなダメージを受けることになります。合っていない入れ歯を、安定剤で使い続けることを可能にしたことが、逆に口の中の状態を悪化させてしまうことになります。何よりも定期的な歯科受診が大切であることはいうまでもありません。

インプラント治療のこと

インプラント治療とはどのような治療法ですか?
インプラント治療とは、歯を失った骨の部分に、人工の材料(チタン、チタン合金、ジルコニア等の体内埋入材料)で作られた人工歯根(インプラント体)を埋め込んで、その上に歯の代わりとなる上部構造(冠)を作り、噛みあわせを回復させる方法です
インプラント治療の基本的な流れについて具体的に説明してください。

インプラント治療の基本的な流れ

  • 01

    問診・カウンセリング

  • 02

    検査(レントゲン検査・CT検査)

  • 03

    診断・説明(治療内容の詳細、費用について)

  • 04

    口腔内・前処置(歯石除去などの歯周治療等)

  • 05

    インプラント手術(インプラント体の顎への埋入)

  • 06

    インプラントと顎の固定が得られ、上部構造を入れるまで待つ期間

  • 07

    インプラントに上部構造を装着するための型どり(印象)

  • 08

    インプラント体に上部構造(冠)の装着

インプラント治療は何歳でも受けられますか?また痛みや腫れはでませんか?
一般的には、20歳以上の健常者であれば高齢者(80歳前後)でも可能です。ただし、重度の有病者の方でコントロールができていない方は、できない場合があります。また、18歳未満の若年者の方は、骨の成長が完了してからインプラント治療を受けたほうが良いです。インプラント手術における痛みや腫れについては、埋めるインプラントの本数や手術侵傷の程度により異なりますが、小数本(1~3本)程度であればほとんどありません。

審美歯科のこと

歯を白くしたい 歯並びをきれいにしたいのですがのですがどうしたらいいのでしょうか?
歯を白くするには
①まだ治療していない歯を白くする
1)歯のクリーニングをする
2)歯のホワイトニング(歯の表面に漂白剤を付けて)
・オフィスホワイトニング
・ホームホワイトニング

②既に治療された歯の変色
1)詰め物が変色している→詰め替える
2)差し歯の色が他の歯の色と合わない→差し歯を作り替える
3)ホワイトニング歯並びを綺麗にするには
①歯列矯正をする
②セラミックの歯を被せたり・貼り付けたりする

根管治療のこと

ご質問が入ります?
歯の中には神経や血管が歯の根の先から栄養や知覚を伝える為に繋がっています。この歯の中の神経や血管を「歯髄」と呼びます。この歯髄に炎症が起こる事があります。原因は様々ですが、むしばが進行して歯髄に到達した場合が最も一般的だと思います。この場合激しい痛みを伴う事が多いです。このような時に行う治療法を根管治療(歯内療法とも言います)と呼びます。炎症を起こしてしまった歯髄を取り除き、細菌感染してしまった歯質を取り除いたうえで、薬で密閉します。空隙や感染物質が残っていると再発の原因となりますので、注意深くて丁寧な治療が求められます。ここまでの一連の治療を歯内療法と呼びます。
また、残念ながら歯の中を薬で密閉しても、その上にかぶせた冠や詰め物と歯の間が長い時間をかけて隙間ができる事で、再度感染する事もあります。このように薬で密閉された状態でも感染が広がり、歯を通してさらに下の組織である歯根膜(歯と骨を繋ぐ靭帯のような組織)、歯肉や骨にまで感染を起こすと痛みや腫れる症状があります。この場合も同じように、歯の中を密閉した薬を取り除き、再度歯の中を奇麗にして薬で密閉する治療を感染根管治療と呼びます。
根管治療の重要性を教えてください
根管治療は実際には目に見えない歯の中をきれいにする治療です。しかも非常に狭い上にまっすぐでは無く、細かく曲がっていたり、分岐していたりします。複雑な形をしていますし人によっても様々ですので、完全な消毒や清掃が困難なケースが一般的です。研究の結果では根管治療で除去できる感染物質は60~80%と言われています。しかも、大きく削って感染物質を取り除くほど、歯そのものは細く、薄くなってしまいます。仮に完全に感染物質を取り除けても、歯の噛むチカラに耐えられない可能性が高くなってしまいます。歯髄除去をした歯は、歯の弾性(しなり)が失われる事により、破折する可能性も高くなります。歯の中の感染物質だけを可能な限り取り除き、歯の質をできるだけ残したとしても、歯髄を除去してから時間が経過すればするほど、破折の危険性は高まります。
感染物質が完全に取り除けなくても、歯を残し、噛んだりできるようにする事は可能ですが、できるだけ感染物質を除去する事が重要です。
1度感染してしまうと、坂道を転げ落ちるように歯を失う可能性が高くなってしまいます。日頃からのメンテナンスがとても重要です。

日本歯内療法学会 参照