香川県高松市の歯医者

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■ アマルガムの除去

なぜアマルガムが使用されてきたのか?

アマルガムは、世界的に歯科用修復(虫歯部分を削って詰める治療)材料として14世紀という長い間使用されてきたものです。充填後の二次カリエス(虫歯)を引き起こしやすい問題や、水銀毒に関する危険性は、1830年頃の米国上陸時から指摘されており、米国口腔外科医学会ではアマルガム使用を禁じる動きも見られたようです。しかし、使用賛同者が多い米国歯科医師会が優勢を極め、1859年のアマルガム安全宣言に手伝って米国での使用が一般化したのです。アマルガムが歯科治療に定着した理由として、材料が安く手に入れられた事、治療への応用が簡単だった事が挙げられます。

日本の動きはどうかというと、下記のような参考文献があります。

1960年頃、戦後の厳しい経済情勢下の日本の歯科界では、低廉な「銅亜鉛合金」を代用金属として保険診療にも採用しようとする動きが出てきた。金属の腐食の点から見ると、きわめて過酷な環境の口腔内に使用する金属は、化学的、生物学的に安定した金、ないしは貴金属合金でなければならない。日本補綴歯科医学会は銅亜鉛合金が歯科用として採用されることを阻止する為に、「歯科用金属規格委員会」を設置し、歯科用合金の規格とテスト法ならびに各種合金の評価を行った。こうした学会の活動によって、銅亜鉛合金の歯科臨床への導入は避けることができた。また、同委員会は、歯科用合金としては金合金を使用するのが本筋で、総医療費や日本の経済力から見て代用合金の使用もやむを得ないが、その際でも、金銀パラジウム合金をもって代用合金の許容限界とし、しかもできるだけ早い時期に金合金に移行すべきであることを、委員会報告書で発表した。(「GPのための金属アレルギー臨床」 井上昌幸監修)

つまり、健康保険では生体にとってよい金属ではなく、戦後の厳しい状況下でやむおえず決めた金属を今もって使用しているのが現状なのです。 

■ アマルガムとは何か?
アマルガムとは、長年歯科治療で用いられてきた化合物であり、銀・スズ・銅などの金属を水銀に加えて作られるものです。全体の約40〜50%の水銀を含有しています。アマルガムの組成は、銀35%・スズ9%・銅6%・少量の亜鉛、そしてあとは水銀です。


■ なぜ除去をお勧めするの?

歯科でアマルガムが使用され始めたことは、非常に安定した化合物で、体内に吸収される危険性は少ないとのふれこみでした。しかし、実際は3年以内でほとんどのアマルガムは劣化を示し、約10年後には60〜84%が消失する結果を出している研究者もいるほどです。

容易に溶出している事実を考えると、早急に口腔内から除去するべきと判断することは、自然なことであると思います。
お口の中の水銀化合物は、全身の健康にどのような悪影響を及ぼすのでしょうか?
まず、口腔内の他の歯科材料による金属アレルギーと同じように、イオン化した水銀化合物が体内に入り、蛋白質と結合すると、それによって過剰反応が引き起こされることになります。

安全に関する考えかた

安全なレベルの水銀とはなにかについて、専門家の間でも意見は分かれる所であります。
スウェーデンやドイツでは使用の禁止
アメリカ歯科医師会(ADA)の公式見解は、アマルガムに含まれる水銀は「安全」であるということです。
米国環境保護局(EPA)は歯科医師がアマルガムをゴミとして出す事を禁止しています。
指定された「有害物廃棄所」に特別に廃棄します。
米国環境保護局(EPA)の目から見れば。水銀はゴミに出すには余りにも有害なのです。
世界保健機構(WHO)はアメリカ歯科医師会(ADA)の公式見解とは反対立場をとります。
人体における水銀の安全レベルとは、ゼロであるとしかないと考えています。
ゴミ箱に捨てるのは危険だが、お口の中なら安全?ということなのでしょうか?
日本でも健康保険適応の為今でも使われいます。
参考文献                
最先端のアンチ・エイジング医学     
医学博士テリー・グロスマン      
慶応義塾大学医学部眼科教授
坪田一男(監訳)

私の考え

それでも、アマルガムの健康に与える影響に関しては、依然として決定的な証拠が無いのです。しかし、怪しいものは使わない。それが、私の考えです。また、以前にアマルガムの治療を受けられ、現在お口の中にアマルガムが存在する方には、当然リスクがある事の説明を行います。これは、歯科医師としての義務であると考えています。
私の医院では、口腔内金属がイオン化しているか(溶解しているか)、検査ができます。
(検査、報告は無料です。)



参考までに

■ アマルガムはどのような悪影響を及ぼすのか?
アマルガム治療を受けた患者様約1600名が訴える主な症状を集計したデ−タ−があります。これは、アメリカ食品医薬品局(FDA)、スウェ−デン、デンマ−ク、カナダの異なる患者グル−プについての研究をまとめたもの
その結果は下記のとおりです。


順位

症状

順位

症状

順位

症状

1

45%

疲労

11

14%

アレルギ−

21

7%

多発性硬化

2

34%

頭痛

12

12%

不眠症

22

7%

尿道障害

3

29%

視覚障害

13

12%

口内炎

23

6%

各部のはれ

4

22%

ふさぎこみ

14

10%

不整脈

24

6%

血圧

5

22%

めまい

15

10%

神経質

25

6%

活力の減退

6

20%

皮膚炎

16

9%

のどの痛み

26

6%

脈が速い

7

17%

注意散漫

17

8%

歯茎の問題

27

5%

不安感

8

17%

物忘れ

18

8%

イライラ

28

5%

情緒不安定

9

17%

舌のざらつき

19

8%

筋肉の震え

29

5%

胸の痛み

10

15%

胃腸障害

20

8%

しびれ

30

4%

甲状腺異常

 

 

 

 

 

 

31

3%

偏頭痛




■アマルガムを除去することで改善されるのか?
アマルガム以外にも、食生活や住環境などが原因で水銀の体内侵入はおこりますが、アマルガムを除去することによって、かなりの改善がみられることが証明されています。
下記のグラフは、1500人を越えるアマルガム除去後の症状改善をまとめたデ−タ−です。


「Dentistry Without Mercury 水銀を使用しない歯科」
   (Sam Ziff, Michael F. Ziff D.D.S. 共著 Bio-Probe 出版)より抜粋された資料


実際、アマルガムを除去することで症状が改善されるケースも、数多く報告されています。また、出産を希望する女性や妊産婦の方にとっては、アマルガムはさらなる危険を秘めているといえます。水銀のために妊娠しにくくなるという報告があるうえに、水銀が胎児や母乳にまで届く怖れがあるというのです。事実、1998年4月、イギリス厚生省は妊婦にアマルガムの詰め物をしないように警告を発しました。医療先進国スウェ−デンでも、1987年に政府が同様の発表をしています。

       参考文献       
       口の中の恐怖
       ダニースタインバーグ(署)
       山田 純 (翻訳)

◆口腔内金属アレルギー検査◆
歯科金属溶出傾向測定装置
◆口腔内金属の溶出傾向、アレルギーの危険度の測定

お口の中の歯科用金属の、口腔粘膜に対する電位差を計測し、金属の溶出傾向を判定することで、金属アレルギーの原因を特定します。金属アレルギーは、溶出し、イオン化した金属が原因で起こるものなので、金属の溶出傾向を測定することは、とても意義のあることです。現在、金属アレルギーの症状のない方でも、口腔内の金属が溶出傾向にある場合、人体のタンパク質と結合し、抗原(アレルギーの原因)となる可能性が、非常に高い状態であるといえます。歯科用金属溶出傾向測定装置を用いることで、金属の溶出傾向を3段階に分けて判定し、口腔内金属の除去の優先性を、確認致します。但し、金属の溶出傾向は、口腔内の状態や、時間の経過によって、変化します。この検査は、あくまで測定時における溶出傾向を、測定するものです。


三谷歯科医院

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